子宮内フローラとは?
腸内フローラをご存知の方は多いかもしれません。
私たちの腸内にはいろいろな種類の細菌がいます。その種類と数は1,000種100兆個。これらの細菌がバランスをとって、腸内環境を良い状態にしています。
顕微鏡で腸の中をみると、たくさんの細菌がお花畑(フローラ)のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。
子宮内はこれまで無菌だと考えられてきましたが、近年の研究で、子宮内にも善玉菌や悪玉菌があり、子宮の中も腸内と同じように細菌がお花畑のようになっていることがわかりました。子宮内の細菌叢は子宮内フローラと呼ばれます。
子宮内フローラの乱れを解消し、子宮内環境を改善する
EMMA検査は、子宮内フローラを構成している細菌のバランスを調べます。
乱れがあったりバランスが悪くなっているとわっかた際には、適切な抗菌薬による治療に取り組むことができます。
不妊の原因の約20%は慢性子宮内膜炎
慢性子宮内膜炎は、不妊の原因の20%を占めているとされています。 慢性子宮内膜炎の原因となる可能性が高い10種類の病原菌について調べ、病原菌の種類やそのバランスにあわせて最適な抗生物質による加療を推奨できます。
子宮内に存在する善玉乳酸菌、ラクトバチルスの役割
子宮内には様々な常在菌(常に体内の決まった部位に集団で存在している微生物)が存在しています。これらの常在菌は善玉菌と悪玉菌に分けることができます。
悪玉常在菌は、子宮内で受精卵の着床を妨げることが分かっています。
善玉乳酸菌のラクトバチルスは、細菌性の膣炎や、性感染症、慢性子宮内膜炎などの原因となる、悪玉菌を繁殖させないように働きかけ、妊娠を助けてくれるとされています。
- 理事長・院長
- 瀧澤慎
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